11/30(木) – 12/2(土)に『地球をたがやし宇宙とかたる』展が開催されました。
場所は弘前市禅林街
お寺が多く建ち並ぶ古くからの街並みは城下町弘前ならではの光景です。(写真は長勝寺)
数あるお寺の中のひとつ、薬王山正伝寺さんが会場です。
今シーズン初の雪が降る中、会期スタートです。
玄関をあがると
1階には正伝寺さんの応接室があり
金の襖の煌びやかなお座敷があります。
私はここで展示をさせていただきました。
雪見障子から眺める雪景色。とても風情があります。
1階奥の間にはインドネシアの伝統的技法、蝋けつ染のジャワ更紗ブランド「BIN HOUSE」が並びます。
↑ビンハウスの日本法人「BIN HOUSE JAPAN」の代表、菊池牧子さん
2階、銀の襖の和室には私の拭き漆のお皿と
room. でお馴染み、津軽千代造窯の佐藤学くんの器が並びます。
そして2階はもうひと部屋
凸研(漆塗りグループ)の葛西彩子さんの作品と
凸研の木村崇宏さんの津軽塗り作品が並びます。
そして、今回のDMにも使われていた絵
こちらを描いた彼岸花奇忌丸さん(ねぷた絵師)の絵画が飾られています。
12/1、2は移動式カフェの「のみものや わんど」さんと、青森産米粉使用のグルテンフリーの焼き菓子「Klich」さんも出店。
手淹れ珈琲や温かな飲み物は佐藤学作の津軽焼のカップで。焼き菓子は私作の小さなPlateでお出ししました。
(写真左:のみものやわんどさん 写真右:焼き菓子のKlichさん)
並べている家具の好きな席に座って珈琲とお菓子を楽しんでいただけます。
今回の展示会開催にあたっての裏話
以前よりBIN HOUSE JAPAN の菊池牧子さん(弘前出身)から「弘前で質の良い展示会を開催したいね」とお声がけをいただいていて
それから時は流れ流れて、いずれかーいつかはーなんて思ってはいたのですが
去年のちょうど今時期、忘年会みたいな席で漆作家でありギャラリーCASAICOのオーナーである葛西彩子さんもお誘いし
「来年、何がなんでも開催しよう!」という話になって宴は解散。
年末になると、それぞれ翌年のスケジュールはおおまかに決まっていたりなので
「まぁ来年は準備期間にして、再来年だね」と彩子さんとは話を勝手にしてはいました。
動きがあったのは年が明けて、、、夏が始まる頃
それまで何も動いてなかったのかい!と突っ込みどころは満載なのですが
やはりそれぞれに忙しく動き回っていたので年内の開催は無理だろうと思っていた矢先
菊池さんからのお声がけが・・・
「とにかく1回目を開催しないことには次が繋がらない。集客は二の次。やりましたってことを形として残さないと!」
そうです。その通り。さすが菊池さんだなと思いました。
無理矢理にでも開催する。それをスローガンに、会期、場所決め、タイトル、展示仲間、、諸々を一気に決めていきました。
勿論、その間にもそれぞれに本業はある訳で、中々苦労したことも多々ありましたが
なんとか年内に開催をすることができ、本当に良かったなと思っています。
仲間一人一人の力は勿論ですが、今回、場所を提供してくださった正伝寺さんには心から感謝いたします。
正伝寺さんは数多くのDAIROKU作品をお使いいただいている大切なお客様でもあります。
あの素晴らしい空間と手厚いサポートが無ければ、今回の展示は存在しなかった。
普段は一般に公開されていないお部屋も含めての展示。
会場の力はこんなにも大きいものなんだと実感しております。
正伝寺さん、誠にありがとうございました。
『地球をたがやし宇宙とかたる』
いかがでしたでしょうか?
津軽富士 岩木山からの恩恵を受けて生きている私たちは
その土地の力を存分にお借りし作品に仕立てていきます。
私たち作り手は、それを生業として生活させていただいているということ
津軽をルーツに持つ作家、青森産の、青森の工芸、持続可能な、SDGS。。。いろんな意味合いを込めて決めた今回の展示名『地球をたがやし宇宙とかたる』
今の私たちだからこそできる、地元青森の魅力発信
大都市には無い魅力がこの弘前、青森、地方にはあります。
これから定期的なイベントとして開催することで、いずれかは首都圏、そして海外からもここ弘前を目指して足を運んでいただきたいです。
↑前回のブログでも同じようなことをお話ししていましたね。
始まりが無ければ 次はやって来ない。
可能性がここにはあります。
長い目で種蒔きをしていこうと思ってます。